2000年11月11日夜、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテルで開かれた
主流5派閥の会合にて橋本龍太郎は加藤の乱について発言し
「加藤は熱いフライパンの上でネコ踊りさせておけばいい」と語った。
ネコ踊りして、そのあとどうなった?
よく考えよう。
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そのときは宮澤元総理が黒幕だったという噂が今でも根強い。
加藤に相談されて宮澤はイエスと言わず、しかし否定もせず、背中を押すような態度を取った。
後に加藤との決別を表明したベテランメンバーの中に宮澤の名前があった。
濃いというか、ワルだのう。加藤はうすいね。
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その宮澤が小沢詣でをしたのだから
くらくらする。
その上に金丸がいて田中がいたわけで、確かに濃い系譜である。
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ネコを愛する人のために言っておくが
ネコはもちろんフライパンの上で踊らない
フライパンの上で踊るのは欲にとりつかれた人間である
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この政局の結果、加藤派・宏池会は以下の様に分裂した。
加藤と行動をともにしたグループ(加藤派)
加藤、小里のほかに原田昇左右、森田一、谷垣禎一、川崎二郎、逢沢一郎、園田博之、渡辺喜美ら。
反対したグループ(堀内派)
宮澤喜一(前派閥会長)
鈴木善幸
池田行彦(宏池会創世の池田勇人の後継)
丹羽雄哉(加藤の政権構想執筆者)
堀内光雄
古賀誠(加藤の側近中の側近)
太田誠一ら
宏池会の源流的存在の宮澤・鈴木・池田らが反対に周り、加藤の有力側近まで反対に周りベテランは追従し、宏池会の大勢は反対が決定的となった。
両グループは2008年に合流するまで双方が宏池会を名乗る異常事態となっていた。