マツキヨと日本調剤、提携協議打ち切り

マツキヨと日本調剤、提携協議打ち切り 出資比率折り合わず

 ドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングスと調剤薬局2位の日本調剤は24日、業務提携の協議を打ち切ると発表した。昨年10月の協議入り発表後、調剤事業や医薬品の調達などで協力関係の構築を模索してきたが、設立予定だった共同出資会社の出資比率など、条件面で折り合いがつかなかった。

 マツキヨはローソンとの提携を発表したが、「今回の協議打ち切りとはまったく関係ない」(広報室)としている。関係者によると、両社の共同出資で4月に設立する予定だった調剤事業会社の出資比率を巡り、マツキヨが過半を握る方針を伝えたが、日本調剤は折半出資を主張。両社で交渉を続けたが、溝が埋まらなかった。

 日本調剤は茨城県つくば市に建設した後発医薬品の製造工場を来春稼働し、マツキヨに製品を供給する方針だったが、今回の協議の打ち切りで戦略の見直しを迫られる。

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