わたしも事態や他人に対して推測をするけれど
なるべく決めつけないで
多様な解釈が可能かどうか
確かめてみることにしている
一見そのように見えるけれど
深く考えてみるとそうではない可能性もあるのだと
心にとめているだけで
ずいぶん違う
ある人がわたしにとって味方である可能性も常にあり
敵である可能性も常にある
期待で目を曇らせてはいけない
また逆に猜疑心で心を曇らせてもいけない
ただありのままに見て
可能性の範囲を推定するのである
ーー
こうした習慣が認知の硬直化を防ぐ
認知療法の目標はこのあたりにあるだろうと思う
毎日毎日「別の可能性は?」「別の推定は?」「別の考え方は?」と
言い続けていると、やはりいやでも、別の考え方はないかをチェックするようになるものだ
認知療法的変容は、実はわたし自身の内部において一番大きいのかもしれない