- 中高生の3割「昼からウトウト」…高1でピーク
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中学、高校生の3人に1人は、昼間に強い眠気を感じていることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大井田隆・日本大教授)の約8万7000人を対象にした初の全国調査で分かった。昼間の眠気は、学習効率を下げたり、健康に悪影響を与えたりすることが知られており、中学、高校生への健康教育が重要になりそうだ。
大阪市で24日から開かれる日本睡眠学会で発表する。
全国239校の中学、高校を対象に、睡眠や生活習慣についてアンケート調査を行い、168校の生徒から回答を得た。
昼間の眠気は、国際的な尺度を使って評価。「座って人と話したり、本を読んだりしているとウトウトする」など、昼間に強い眠気を感じる生徒は全体の33%だった。男子は28%、女子は38%で、女子の方が眠気を訴える比率が高かった。
眠気を感じる比率を学年ごとにみると、高校1年生(男子36%、女子45%)がピークだった。
就寝時刻の遅れや、通学時間の長さなども、昼間の眠気に影響を与えていた。
研究班の兼板佳孝・日大准教授は「強い眠気を感じる生徒は、予想以上に多かった。高校1年生は、環境の変化が最も大きい時期で、それも影響しているのだろう。どういう条件だと昼間に眠気を生じやすいのかを明らかにして、健康教育などに生かしていきたい」と話している。
(記事提供:読売新聞)