いろいろな予言

いろいろな予言のタイプを考えてみる

主に人間関係で、他人についての予言
1.あなたはわたしを好きになる
2.あなたはわたしを嫌いになる
次は自分へのメッセージだから予言と言うべきか
意志と言うべきか希望と言うべきか難しいところもあるが
3.わたしはあなたを好きになる
4.わたしはあなたを嫌いになる
ーー
一番実現しそうなのは
「あなたはわたしを嫌いになる」だろう
これを何度も言われれば、確実に嫌いになる。
似たような感じのものに
「あなたは顔色が悪い、どこか悪いんじゃないの」
なんていう言葉を、持続的慢性的に投げ続ける。
多分多少の効果はある。
もう少し弱めた形で
「あなたはわたしを嫌いかも」
「あなたはわたしを嫌いなの?」
と百回くらい言われると、「やっぱり、わたしはあなたが嫌いなんだ」と思うようになる。
嫌われたかったら
こんなメッセージを送り続ければいい。
嫌われたくないから
「わたしを嫌わないでね」
と繰り返し話すわけだが
それはあまりよくない
嫌われたくないときは
「わたしはあなたが好き」
と言い続けることである
「あなたはわたしを好きになる」という予言を成就させるには
「わたしはあなたが好き」と言い続けることである
一方、
「あなたはわたしを嫌いになる」と言い続ければ
実際にあなたはわたしを嫌いになる
そんな一見複雑な関係がある
ーー
わたしはあなたを嫌いになる
という言葉については
いまのところよく分からない
テレサテンの歌なんかで
実らぬ恋に疲れ果て
きっぱり別れる現実の必要があり
わたしはあなたを嫌いになる
と歌う場面はあるが
実質は「忘れられない、いつまでも、忘れない」と
言っているのと同じだろう。
ーー
5.わたしはあなたに無関心になる
というタイプの言葉も考えられる
この言葉を反復しているうちは無関心ではないので
自己成就的とは言えない
したがって言葉の中にパラドックスを含んでいるようだ
ーー
まとめると
あなたはわたしを嫌いになる と言い続ければ、それは実現する
人に嫌われるための効率のいい方法である
あなたはわたしを好きになる を実現したかったら、
わたしはあなたが好きだと言い続けることである
書いてみたが
当たり前のことだった