Schizophrenia
ラテン語でSchizo スキゾ は分裂した、先の分かれた状態の意。
紅葉の葉のように先が分かれている。
Phereniaは横隔膜。昔は、肺と消化器を分けている横隔膜に精神が宿ると考えられていて、
横隔膜は精神を意味する言葉となった。
ハートは心臓だけれど、精神の意味になるのと同じ。
スキゾフレニアと言えば、分裂した心。
精神が分裂したという状態とスキゾフレニアとはダイレクトな関係はないので、名前が少しおかしいと思う。
そこで日本では精神分裂病から統合失調症と病名が変更された。
統合という言葉は
各部分の統合integrityのことで、
なかなか含蓄がある。
統合機能が失調すればばらばらになるだろうとは考えられるし、それを分裂と表現しても間違いでもないのだろう。
しかし現在では分裂病という言葉では、多重人格などが思い浮かぶだろう。
また、多重人格は解離性障害と呼ばれるようになって、何だかどれもこれも、きちんと翻訳しないと
混乱してしまうような構造になっている。
スキゾはシゾと短縮して読むことが多い
英語ではシゾフレニーである。
ナルシシズムが省略されてナルシスムとなるようなものだ。