測定することが大切という教訓。
セブン-イレブンのおにぎりは、年間10億個を販売する看板商品だ。
2001年に取り組んだ「こだわりおむすびプロジェクト」では、
目標とする「おいしさ」の基準を数値で共有する開発手法を確立した。
おいしいかどうかを客観的に判断するために、味を数値で評価するようにしたのだ。冷やし中華の場合は麺のコシが決め手になると考え、麺の硬さと弾力でコシを表すことにした。粉の配合や打ち方を変えながら、試食した店の麺の硬さと弾力に近づけていった。
自分たちが食べてうまいとかまずいとか味を評価していたのでは駄目だと分かった。おいしいものを客観的に評価するにはどうしたらいいかを考えていったところ、数値に行き着いた。最初は、とにかくいろんな測定機器にかけてみようというところから始めた。
数値という形で基準を明確にしてベンチマークすれば、確率の高い商品開発ができる。
ご飯の香りや甘みといった風味を数値でとらえられるようにするために、高度な測定技術を持つ食品メーカー数社が加わった。
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なるほど。そうなのかもしれない。