インフルエンザウイルスは低湿度で活発に繁殖することが研究から示唆されている
Bill Hendrick
【2月18日】絶対湿度は相対湿度よりもインフルエンザとインフルエンザウイルスの蔓延に関連が強いことが新規研究で示唆されている。
絶対湿度は、温度とは関係なく、大気中に実際に含まれる水分量を表す尺度である。相対湿度は、大気中に含まれる水蒸気量を飽和水蒸気量で割った数値であり、飽和水蒸気量は温度によって変わる。
科学者らは長い間、湿度とインフルエンザの感染・流行との関連を疑ってきたが、主に疑われていたのは相対湿度であったと、同研究の筆頭著者であるオレゴン州立大学(Oregon State University)のJeffrey Shaman, PhDは述べている。Shaman博士は病気の伝染と気象との関連性の研究を専門にしている。しかし、真の原因は絶対湿度であるとShaman博士は強く主張している。インフルエンザがピークとなる1月や2月のように湿度が低いときには、インフルエンザウイルスはより長期にわたって繁殖するとみられ、感染率は急上昇すると同研究者らは説明している。
Shaman博士は、インフルエンザ感染と相対湿度との間に「わずかな(tenuous)関係」を認めた2007年の研究データを見直した。Shaman博士は、この研究データを再利用したが、相対湿度の代わりに絶対湿度を用いて、相関関係を探った。
その結果、絶対湿度とインフルエンザウイルスの生存との関係、すなわち(絶対湿度と)いったん空中に浮遊したウイルスが生存し続ける時間の長さとの関係について、さらに研究を進めることになった。
「この相関関係は驚くほど強かった」とShaman博士はニュースリリースで述べている。「絶対湿度が低いとき、インフルエンザウイルスの生存期間は延長し、感染率は上昇する」
この2007年の研究では一般に、より寒く、より乾燥しているときに感染が増加することが認められている。
しかし、Shaman博士と共同研究者であるオレゴン州厚生局(Oregon Department of Health Services)の疫学研究者Melvin Kohn氏は、相対湿度はインフルエンザウイルス感染の変動のわずか12%しか説明できないことを認めている。
また、相対湿度はインフルエンザウイルス生存の約3%しか説明できないことを同研究者らは示している。絶対湿度に焦点をあわせてデータを検討したところ、感染(それまでに認められていた12%から50%への上昇)と生存(36%から90%への上昇)のいずれの変動にも「劇的な」上昇が認められた。
したがって、相対湿度を指摘する多くの研究によって後押しされた従来の一般通念は完全に間違っている可能性があることを同研究者らは示唆し、絶対湿度が原因である可能性が高いと付け加えている。
結論は明らかであると彼らは話している。「インフルエンザの大流行は通常、絶対湿度の条件がインフルエンザウイルスの生存と伝播に非常に都合の良い冬期に発生する。そして、彼らは、「これらの知見から、特にナーシングホーム、救急室など、合併症のリスクの高い人に感染する場所で室内の空気を加湿すれば、インフルエンザシーズンにインフルエンザの蔓延とそれによる被害を低減させるのに有用な可能性があることも示唆される」と付け加えている。
この研究は『Proceedings of the National Academy of Sciences』に発表されている。
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豚と鳥類が人間と密接な生活をしている中国南部の山村などでウイルス遺伝子の混合が起こり次々と変種が登場する。トリインフルエンザは韓国・香港・ベトナムと東アジアで大きな被害を出した。
というあたりから考えると、じめじめ一方の場所でもないような気がする。
厳島神社の平家などはウィルスに弱そうだ。
でも、ウィルスに弱いからこそ進化するというのが私の説だ。
厳島神社の平家などはウィルスに弱そうだ。
でも、ウィルスに弱いからこそ進化するというのが私の説だ。
ずっと乾燥でもないし、ずっと多湿でもない、乾燥と多湿の変動があるところで、
かつ、鳥と豚がいるところ、あたりなのだろうか?