|
|
少し前までは、強迫神経症と呼ばれてきたものです。特定の考え(例えば、家を出た後に、ガスの元栓はちゃんとしめただろうか、戸締りはちゃんとしただろうか、など)がくり返し頭に浮かんできて、強いこだわり(不安)を持ってしまいます。このこだわりは、自分で打ち消そうと思えば思うほど、不安が強くなります。その不安を解消するために、確認行為(さきほどの例で言えば、出社した後で会社からわざわざ自宅まで引き返して、ガスの元栓や戸締りを確認したりします)が起こり、日常生活に大きな支障をきたします。強迫性障害の患者さんには、うつ症状も同時にみられることが多く、その意味でも早期に適切な治療を受けることが大切です。数年前より、日本でも強迫性障害の治療薬が使えるようになり、治療効果も高いので、早めにご相談ください。 |
|