野原一面に
花が咲いていた
花はどこに行った
少女が摘み取った
少女はどこに行った
男たちに嫁いでいった
男たちはどこに行った
男たちは戦争に行った
男たちは墓になった
墓の回りに花が咲いた
花はどこに行った
少女が摘み取った
花も少女も男も墓になった
そして墓の回りに花が咲く
ーー
「花はどこへ行った 少女がつんだ」→
「少女はどこへ行った 男の下へ嫁に行った」→
「男はどこへ行った 兵隊として戦場へ」→
「兵隊はどこへ行った 死んで墓に行った」→
「墓はどこへ行った 花で覆われた」と続き、
再び冒頭の「花はどこへ行った 少女がつんだ」となる。
最後には必ず「いつになったら わかるのだろう」という言葉でしめられているため、
「戦争がいつまでも繰り返され、いつになったらその愚かさに気づくのか?」というメッセージ、
今度こそもう戦争は絶対に止めようという思いを込めて盛んに歌われることとなった。
ーー
1955年、ピート・シーガーが制作。ロシアの作家、ミハイル・ショーロホフの『静かなドン』の最初のほうに出てくる、コサックの民謡の歌詞にヒントを得たのだという。