薬剤→NGF・BDNF→修復・保護

話を単純にしていうと、
統合失調症の陰性症状に効く薬というのは、
神経の修復作用があるはずだろうということで、
薬剤が神経の保護・修復作用を持っていないかが研究されている。

てんかん系の薬はまず神経細胞に対して保護的に働くだろうと言えるのだろう。
またいくつかの薬剤では
神経成長因子(NGF)、
脳由来神経成長因子(BDNF)、
に対して作用することが分かっている。
これらが神経細胞に作用すると、シナプスの形成を促進したり、神経細胞を保護したりする。

脳内で、遺伝子から、BDNFの発現を増強させる作用がある薬剤などが知られるようになり、
これは当然、統合失調症の薬剤として有望ということになる。