小学6年生女子の3割が「携帯電話で怖い経験」

小学6年生女子の3割が「携帯電話で怖い経験」       
ピットクルー株式会社は、中央区立小学校6校(中央小学校、京橋築地小学校、明石小学校、泰明小学校、城東小学校、明正小学校)と共同で、各校全校生徒に対し「小学生の携帯電話利用実態および携帯電話からのネット利用実態」についてのアンケート調査を実施、2009年12月2日、調査結果を発表した。
有効回答者数は1,145名(男子618名、女子527名)、調査期間は、2009年9月1日~10月20日。
それによると、携帯電話所有率は6校全学年合計で54.3%(男子48.5%、女子61.1%)であった。小学校6年生の所有率は68.9%(男子65.6%、女子72.2%)で、文部科学省が公表した小学6年生の携帯電話所有率全国平均(男子18.9%、女子30.5%)を大きく上回っている。
この高所有率の背景としては、調査対象に学校選択制度(中央区の場合は特定校を学校選択の対象とする特認校制度)の対象となる学校が含まれており、長距離通学をしている生徒が比較的多いことや、放課後に塾通いをする生徒が多いことなども、その要因であると考えられる。
携帯電話を所有した時期は、小学1年生という回答が最も多く(48.2%)、次いで小学2年生(14.6%)、小学3年生(14.1%)という結果になった。携帯電話所有時期は小学3年生までの合計値が8割を超えており、早期化していることがうかがえる。また、携帯電話非所有者の55.4%が所有を希望していると答え、同じく携帯電話非所有者のうち、33.3%が携帯電話の所有について保護者と話し合った経験があるとしている。
携帯電話の利用目的を尋ねたところ、メールを利用しているという回答は75.1%だった。サイト閲覧は21.7%と、メール利用率と比べると低い数値だった。携帯電話の利用時間帯について質問すると、利用するのは20時くらいまでという回答が最も多く66.7%、次いで22時くらいまで(18.3%)となった。
また、携帯電話の使用に際し、怖い経験をしたことがあるか尋ねたところ、17.1%が「ある」と回答。特に6年生女子は「ある」とする回答がひときわ多く、32.2%にのぼった。怖い経験の内容は、「変なメール」が最も多く63.6%、「お金の請求」という回答も14.3%あった。
なお、フィルタリングを使っているとする回答は15.9%だった。東京都が小中学生の保護者に行った調査では「現在加入している」という回答が57%だったことから、低い数値だといえる。ただし、半数を超える児童がフィルタリング利用の有無について「わからない」と回答している。