年をとる

あっという間に年をとってしまったものだ

人生がこんなものなら
もっとやってみたいこともあったのだと
思わないでもない
話す人はたいてい
年下である
意見を聞いてみたい人の大半は死んでしまった
古い本を読んで
新しい状況を解釈し直すことは楽しいことであるが
ただそれだけだとも言える
人間は結局変わらない
だから昔の書物に意味があるが
昔の書物に意味があるからには
人間は変わっていないのだ