地域は「自立」できるか 岩波
かぎ括弧で括っている「自立」の言葉がまず怪しいということか。
そして、いわゆる自立は困難だろうといわれそうだ。
だって、人が少なくて、ものもないのだから。
どうしろといわれても、何もできないではないか。
道路ができれば、通り過ぎるだけで、みんなどこかに行くけれど、地域には来ないようだ。
でも、都市に生きている人も、地方に親戚が何人かはいるし、別荘があったり、いろいろと関係はあるだろう。ゴルフにも行くだろう。資産家ならば、資産が地域にある。
それがどうなっても、仕方ないと思うのだろうか。
そんなはずはない。
地域が生産者・発信者になれるように。
消費者・受信者だけになってしまわないように。
何とかできないものか。
地域と言っても、範囲は広くも狭くも取れるわけで、
自立できる適切規模の設定とか考えられないのだろうか。
それにしても究極の姿である農業自給自足の生活は意味がある。
食の安全、健康、国家安全保障。