アメリカ軍のことを考えてみる
巨大組織
実働隊と管理部の分離・対立
結果として、米軍の各人はいつもジレンマの中にいる
自分だけまたは自分の部隊だけの勝利を考えた場合には、
目に見える範囲での情報を分析して戦えばよい
しかし、アメリカ軍全体の勝利に関わることとなると司令部にしか分からない
そして司令部からの指令は、現場の局所的に勝利を考えると無駄な指示が多すぎる
従って、現場の知恵としては、司令部の命令に逆らわず、
しかし現場で大きな損害を出すこともなく
ほどほどの妥協線でまとめることが必要になる
そんなことばかりの軍隊が結局強いとは誰も思わない
官僚組織性の弊害に直接に毒されている
アダム・スミスではないけれど、
頭のいい人がでて、局所の最大利益は、全体の最大利益なのだと、確約してくれれば、
こんなややこしいことはなくなる。
しかしそれは無理というもので、
局所の勝利と全体の勝利は一致しない
だから司令部がある
ヒエラルキー構造が有効なのである
しかしそのヒエラルキー構造はしばしば非人間的であり非能率的であり
重大な判断ミスをしてしまう
欠陥のある組織構造だと思う
ーー
そこまでは昔の話で、
現在は通信技術も発達し、
一人一人がPC端末を持つことができるようになっている
だとすれば司令部の判断の材料を与えることは比較的容易である
その中で新しい組織原理はできないものかと思う
ーー
無駄と間違いの多すぎる組織に替わるものを構想できないか
それが民主主義的精神でもある