外側を生きている季節

最近は診察以外のことで忙しい

何かの重要でない会議があったり
インタビューがあったり
打ち合わせとか
交渉とか
ゆっくり本を読む気分でもなく
落ち着いて音楽を聴く気分でもない
活字を、その作者が書いた気分になって読んだり
音楽を、演奏者が営巣している気分で聴いたり
そんな時間が持てないままで
クリスマス・イブになった
年を越してもしばらくは続きそうだ
こんなにも自分らしくない時期も最近は数年に一度は経験しているので
今回もそのようなものだろう
内側から来るのではない、外側から来る、波のようで
上手に乗り切るしかない
ーー
CDをハードディスクに入れて持ち運びができるので
モーツァルトとかバッハを聴く
久しぶりに繰り返して聞き続けて
作曲家を思うでもなく演奏家を思うでもなく
自分の昔を思い出した
そんな年になったのだ
ーー
クリスマス・イブは街も華やかで
電車に乗っていても仲の良さそうなカップルも多い