ものや人を批評して
無価値だとか無意味だとかいうのはたやすいことだ
煎じ詰めれば
すべてのものは
無意味なのだから
そのようなタイプの批評はいつでも可能だ
そうではなくて
批評が対象としているものや人を超える価値を
提出することが大切だろう
ーー
批評も人間の営みなのであるから
批評が対象としているものや人と同列に並べることができる
そのときに
無意味を超える何かを提出できていれば
批評にも意味がある
たとえば文学作品に対しての批評も文章には違いなく
同列に評価の対象となる
ーー
たいていの批評は
「よいしょ」系であるから
むしろ「うちわ褒め」であることが多いのだが
ーー
批判するのも結構だが
批判行為そのものも誰かによって判定されているのであり
真に批評的であるなら
対象を越える価値を提出したいものだ
総理大臣などは批評の対象として一般的であるが
対象を越える価値を明らかに提出している批評を読みたいものだと思う