タイで働く人々

2009年12月30日付朝日新聞

日本国内で企業にかけた電話がタイ・バンコクのコールセンターに転送される。
そこで働く日本人が50人ほど。
バンコクの下町カオサン地区に日本人の若者が集まる一角がある。
一泊300円から。
働くと時給600円程度。手当も含めて月給は手取りで9万円。3万バーツ。
マンションは9階建ての最上階で25平米。家賃2万3千円。
食費は贅沢をしなければ1日300円。焼き豚飯は60円。
ある人は3年勤め続けてセンターをやめた。時給が1年で9円しか上がらなかったからだという。
タイ語が話せるようになったので月給15万円の仕事を探している。
日本にいたときは時給千円、月の手取りは15万円。アパートは7万8千円。携帯電話、交通費、食費を差し引くとぎりぎりだった。
正社員を希望していたがかなわなかった。
バンコクで働いて3年で30万円の貯金ができた。
日本での就職難により3万バーツ・9万円でも男女を問わずタイに働きに行くようになった。
職業紹介会社の一つでは日本人が約200人が登録している。
日本で働いていても要らなくなったら使い捨てにされる。
働く意義が分からなくなった。
台湾・台北で日本語教師をしている人。契約社員。
時給900円、月給9万円。スキルアップして正社員になりたいと希望している。
30代前後のロスジェネだけで数千人がタイにいると考えられているという。
1990年代半ばから2000年代半ばまでの10年間、企業は新規採用を抑制した。
その影響で正社員になれなかった人たちをロストジェネレーションという。
パソナグローバルには2万7千人が登録している。
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こんな記事だった。
バックパッカーで1ヶ月くらいタイに行ってきますという若い人もいた。
このような地域に行けばあまり違和感なく滞在できるのかもしれない。
コールセンターなどのほかに
日本企業はたくさん進出していて
その人たちのための医療サービスなども進出している。
また、定年退職後に生活費が安い場所に住もうという人もいる。
まだ働けるのでと考えると、タイに駐在した経験のある人たちは
タイでの仕事を考えるらしい。年金と収入の関係もあるけれど、
いろいろと工夫しているらしい。