あまりに無知で未熟だった私
と反省するとき
それはいつでも誰にでも妥当である
しかしまた
生きていくのに不都合なくらい無知で未熟ということもほとんどない
無知と未熟の程度はそのようなもので
微細に見ると確かに違いはあるが
それは物差しが固定されている場合に測りやすいだけだろう
大まかに見れば人間の無知にも未熟にもさして程度の違いはない
ーー
しかし
私にしてみても
今になって回顧してみれば
同じ目的を達成するための最短距離は別にあったと分かる
その意味では無知であった
ある人との関係を維持するための
最適方法は別にあったことも分かる
その意味では未熟でもあった
しかしだからといって
そのことが決定的に不都合とも思わない
必要な無駄なのだと思っている