インフレか増税か

ギリシャで財政破綻の危機とかというので

新聞では日本はどうするかとの話が出ている
大まかにいうと
国債を発行しすぎていてその金利を払うだけでも大変
それをどう処理するかといえば
インフレにして借金を相対的に少なくしようという話と
増税してきちんと返そうという話がある
日本が夕張市みたいになったらどうしますかと書かれている
「返す」といっても、日本の国債を買っているのは日本国民なので
その日本国民に対して増税して税収を増やして借金を国民に返すというのは何だか
分かるようで分からないようでややこしい
国民とおおざっぱにいうけれど違う層なのだろう
インフレにすれば年金をもらっている人は年金が目減りするので
賛成は得られないだろうという話
しかし彼らは同時に土地資産を持っているのでインフレは悪くないだろうとの話
年金をもらっている人たちはもちろん消費税増税にも反対
むしろ税金をうんと安くしないと金持ちは海外に逃げていくし
企業も海外に逃げてしまうのでなるべく税金を安くして
お金持ちや企業にどんどんお金を使ってもらう作戦の方がいいとの話もある
年金生活者が海外で安い生活費でエンジョイしようとの話
毎日ゴルフができますよとか
東京のように比較的安全で食の多様性もあり暮らしやすい都市で
税金さえ安くすればどんどん人もお金も集まるのではないかという話もあり
また国債の金利を払わなければならないので日本国としては
金利を上げたりしたら一気に国債金利の支払いが増えて困るので
しばらくは金利は上げられないだろうとか
長期金利を変動させれば、国債の額面金利は変わらないけれど、
取引価格が変動するあたりのことを指しているらしい
経済が成長すれば税収も増えて借金も解決できるのではないかとの話もあるが支持は少ない
成長させるためには規制緩和だとの昔の話がまた持ち上がる
アメリカは製造業はダメらしいと見切りを付けて、
ITだ、金融工学だと矛先を変えつつ、今度はグリーン・ニューディールとかで
具体的には家で発電してグリッド・コンピューティングで最適配分をする計画があるとのこと
日本国として借金は大きいのだが
日本国民の資産は少なくないからそんなに危機的でもないだろうとの話もあり
むしろ資産の偏在が問題で、昔のように地主・資産家と労働者の対立ではなく、
世代間対立のようになっていて、団塊の世代と年金受給者層が、
自分たちの現在の利益を守る行動をとっている限りは
現状のままであるが
団塊世代が本格的に年金に依存する時代が来ると
経済格差もOK、移民もOK、経済特区もOK、なんでもやって国家の借金をきれいにして
安定した国にしてくれというムードになるのではないかとの話もあり
中国が消費大国になる日、日本は何を売るのか、という話
年金老人相手に健康食品を売っているような商売が中国にも通用するのだろうか
イタリア、フランス、ドイツ、スイスのようにバッグ、ワイン、自動車、時計など
高いけど欲しいというようなものを安定して供給できるかという問題
ユーロみたいにアジア経済圏で統一貨幣にしてしまおうという話
これは遅くなればなるほど日本不利、中国有利なのだろう
そんな新聞を読みながら
映画「マイ・フェア・レディ」を見ていると
イギリスの学者さんのすてきなおうちが出ていた
ドアなんかすてきだし家具もいい
本も昔風の装丁の本が並べてあってきれいだった
探しにくいと思うけれど