筆談ホステス

連休なのでボサボサとして

筆談ホステスというドラマを見ながら
一人で食事をしました
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男なら相撲取りとか
女ならホステスとかは
やはり経済的に恵まれない辺境の地から出ることが多かったわけです
東京の山の手育ちで学習院とか慶応とかで育った子供が
どんなに才能があっても
相撲取りになるのはリスクばかりが大きいでしょう
ホステスも同じ
昔は東北地方とかが多かったわけです
このドラマで青森出身というのは妥当です
ドラマの設定では青森というファクターはほとんど無視されていますが
たとえば神奈川で育った人と青森で育った人とでは
やはり背景になる経験の質と量が違うようで
良い悪いではないですが、ある種の差にはなっています
昔は秋田、青森のあたりの色白でぱっちりした感じは美人の要素だったわけですが
最近は韓国、中国、ロシアも多くなっています
皆さん頭がいいので日本語も上手
美容整形の技術も進みメイクの術も進んでいます
そしてなんといっても隠せないのはスタイルの良さです
相撲もモンゴルとかロシアとかsocio-economicalに厳しい地域からの
出身者が多いわけです
遠く歴史を考えてみれば
226事件で青年将校がどうとしたか言うあたり
東北の寒村では少女の身売りがよく見られた風景だったと言います
これはまあ一つの知識としてですが
そのように虐げられた階層の中でも
やはり目が不自由とか耳が不自由とかの人たちは
いっそう厳しい立場に立たされました
その場合に静的搾取は必然的に起こったものです
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ドラマの中では手話があまり出てきませんでした
最近は言葉の発達が遅い子供たちのためにも
簡単な手話が用いられます
手話を最初の道具にして意思伝達ができるようにして
自信を持たせ
次第に言語を獲得させていきます
そのような手話は普通の手話より簡単で
私などでも多少はできます
しかもなんとインターナショナルです
英語よりもグローバルな言語です
もうすこし手話の紹介をしても良かったかなと思います
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田中好子が宇津井健に似ていました
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Water Tower というのが何度か画面に出ました
実際は8丁目にWater Buil というのがあります
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さて、筆談という手段ですが
わたしも耳の悪い人とは筆談をします
でも最近はパソコンで筆談ができて
その方が早い感じがしています
筆談ホステスさんの場合には
自分も日本人で相手も日本人だと
パソコンとか携帯でも問題なかったのだと思いますが
それに美しい文字が大切な要素でもあったのでしょう
最近のように韓国系とか中国系が多くなると
日本語の入力方法が問題になります
読みで入力して漢字に変換して、という面倒よりも
直接漢字を手で書けばそこは漢字文化圏の有利さで
やや通じることもあります
いろいろな事情があって
パソコンや携帯での筆談にはならなかったものなのでしょう
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携帯でもパソコンでもメールは
筆談の延長です
距離が遠いか近いかの違いだけで
その場合に
メールだととても魅力的になる人がいるものです
性格のいい成犬よりも
ただ可愛いだけの子犬が人気だという話がありましたが
メールだとそんなわけにはいきません
きらきらの絵文字だけで
いつもでも間が持てるわけでもありません
平安時代に恋愛の道具として手紙と和歌が発達したわけですが
いまでもその要素は大いにあります
人間はただ可愛いだけの相手には早く惚れるが早く飽きます
メールとか手紙で内容を伝えられる人間とのつきあいは永続性があります
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メールにしてしまうと手書きの文字の要素が消えてしまいますが
手書きの文字で言うと
女文字ははっきり分かるところがあります
どこがどうとか
警視庁文字分析係などはいろいろな表現を持っているのでしょうが
我々一般の人間が見ても
ぱっと見で男文字か女文字かは分かるところがあります
食べ方とか
笑い方とかに
女らしさがあるのと同じレベルのものでしょう
たぶん男性であってもうまくまねできる人はいると思います
女性ホルモンとも性染色体とも関係のない
文化的な要素なのだと思います
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ホステスさんはメールを大量にまめに出しているようです
しかし筆談ホステスの筆談のようなものにはならなかった
その場で文字を書くという行為のハードルの高さがあるからでしょう