注意を張っているというのがビジランスだと英語の先生が言っていた
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事態に即応して臨機応変に対処するというのが
そんなにも難しいのだと痛感する
たぶんそれが人間の脳の一番高級な部分なのだろう
従って、壊れるときは、そこが壊れやすい
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官僚的組織で、そこは自分の担当ではありませんからと言ったりする
その事情も分からないでもない
たとえば目の前で血まみれになって倒れている人を助けてあげたいけれど
助ければ、本来の救助部隊から、苦情が出る
苦情を言う側も充分に柔軟ならば問題はないのだが
その部分が臨機応変の判断ができなくて
硬直化した判断だと
こちらがわの、自分だけの判断では動けなくなってしまう。
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老年化して判断が鈍るひとつの局面は
注意の範囲が狭くなることだ
総合的判断ができなくなる
一度に複数の事ができない
複数のことを見はることができない
突然の事態に対応出来ない
何が起こっても同じ行動をしている
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臨機応変はクリエイティブな側面を含む
そこには「思いつく」という「楽しみ」がある