異常なミトコンドリア蓄積 若年性パーキンソン病

異常なミトコンドリア蓄積 若年性パーキンソン病
2010年4月20日   提供:共同通信社
 40歳までに発症する家族性の「若年性パーキンソン病」は、遺伝子の変異によって細胞内に「異常なミトコンドリア」がたまるのが原因だとの研究結果を、東京都臨床医学総合研究所の松田憲之(まつだ・のりゆき)主席研究員らが19日付米科学誌に発表した。
 ミトコンドリアは、細胞内でエネルギーを生産する小器官。高齢者のパーキンソン病も同様の仕組みで発症すると考えられるといい、松田研究員は「異常なミトコンドリアの除去を促す薬が開発できれば、治療につながるのではないか」と話している。
 松田研究員らは、若年性パーキンソン病患者で変異があることが分かっている2種類の遺伝子「Parkin」「PINK1」の機能を研究。両方の遺伝子が正常な場合は、異常なミトコンドリアを「PINK1」が選別、「Parkin」が除去しやすい形にすることで、協調して排除していることを突き止めた。
 遺伝子に変異があると異常ミトコンドリアがたまってエネルギーが生産できなくなる上、有害な活性酸素も出て、神経細胞が影響を受けパーキンソン病につながるのではないかという。
 パーキンソン病は明確な原因は不明だが、神経細胞が失われ、手足の震えや運動障害が起きる。日本の患者は約15万人と推定され、若年性は10%程度とみられる。
※米科学誌はジャーナル・オブ・セル・バイオロジー
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ミトコンドリアを研究する学派があって
いろいろと業績を上げている
これはその中でもホームラン
ミトコンドリアがこんなことに関係していると直感するかどうかがポイントだった