遠隔医療

医師法では対面診療が原則のため遠隔医療に診療報酬が認められない。
「慎重な検討が必要だが、遠隔医療は成果を上げている部分がある。
慢性病など対象を限る分には安全性と利便性が両立できる」として、
法改正も視野に遠隔医療への診療報酬を前向きに検討する考えを示した。
と報道があった。
血液生化などデジタルな数値は遠隔でも変わりようがない
放射線科での画像診断などはいろいろな運用があると思うが
心理療法はどうなのかと思う。
結論から言えば対面直接面接以外は治療行為とは言えないと思う
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言葉が心を癒す点では
電話でもいいようだと考えられるかどうか
テレビ電話ならばなおいいだろうか
手紙でもメールでも書物でもいいのかもしれない
それぞれの程度で癒しにはなる
副作用が出たとしても本人次第ということだろうか
最後まで見届けることはできないのも仕方ないだろうか
フロイトの本を読んで自己治癒を達成する人もあるだろう
それは結構だがフロイトがそれを意図したのではない
などなどいろいろ考えて結局言葉というものの限界を考える
直接対面の心理療法でもいつでもうまくいくとは言えないのに
それ以外でうまくいくとはとても思えない
例外はあるだろうがそれは偶然というものだろう
専門的には治療構造論というものでいろいろと議論がある
その領域で言えば
遠隔治療は偶然の効果でほとんど論外である
フロイトの治療で間接的な分析はないこともないが
それは天才のしたことで一般化は無理だろう