「心の病」で教員休職急増

「心の病」で教員休職急増 横浜市カウンセラー派遣へ
2010年02月26日 読売新聞 朝刊/神奈川
4年で73人→146人
 横浜市の田村幸久教育長は25日の市議会本会議で、うつ病などの精神性疾患が原因で休職している市立校の教員が4年 で倍増したことを明らかにした。新年度から市立校40校に出張カウンセラーを派遣したいとしている。
 市教委によると、精神性疾患で休職した教員は、2004年度の73人(市教員全体の0・52%)から、08年度は2倍の146人(同1%)に上っている。文部科学省が まとめた全国平均も、同期間の推移で0.29%から0.59%に増えているが、市は全国と比べても割合が高い。
 田村教育長は、この日の横溝富和 議員(民主)に対する答弁で、「心身ともに健康な状態で教員が子供たちと向き合うことが大切」と述べた。
 市立校40校への出張カウンセラーの派遣では、新年度 予算案に500万円を計上した。派遣先のすべての教員にカウンセリングを受けてもらう。さらに、復職する教員は負担軽減のため、復職後1か月間、非常勤講師と共に授業を行う。
  精神性疾患による休職者の増加について、市教委の担当者は「原因は定かではないが、周囲との人間関係や保護者との関係などに負担を感じる教員が増えている のではないか」としている。
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