統合失調症患者の治療中断 「初診から半年以内」3割
幻聴や妄想に苦しむ統合失調症患者の3割が、初診から半年以内に治療を中断してしまうことが、厚生労働省研究班の家族調査で分かった。
調査は、都内の家族会などの協力で昨年実施。患者の家族1485人の回答(うつ病などを一部含む)をまとめた。
治療中断の理由(複数回答)は、「本人が精神疾患と思っていなかった」が52%で最多。統合失調症患者は当初、幻聴などを現実の出来事と考えるのが特徴で、病気の知識を深めることが重要だが、十分に対応できない医療機関が多い現状が結果に表れた。
また「精神科の通院に抵抗感」(32%)、「薬の副作用が苦痛、心配」(30%)、「カウンセリングなど薬以外の治療が十分利用できない」(20%)などの回答も目立ち、精神医療への不信感が浮かび上がった。
家族が異変に気づいてから、本人が精神科を受診するまでに1年以上かかる例も36%に上った。家族が受診を勧めても患者が嫌がり、初診までに症状を悪化させるケースが多かった。
東京都精神医学総合研究所研究員の西田淳志さんは「症状悪化で初診が強制的な入院になると、本人や家族が医療に不信感を抱き、退院後、治療を中断してしまう。悪循環を断つには、精神医療の質を高めると共に、医師らのチームが家庭に出向いて対応するなど、早期支援の仕組み作りが欠かせない」と話す。
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別の先生の話では
患者さんのなかにはむ治ったら困る、自立支援をむ利用しながら患者であることにとどまる、
そりれが目標という人がいるとのこと。