情報洪水と判断力

インターネットで大量の情報が手に入る

まず重複が多い
そして嘘も多い
しかし貴重な情報もあるのでそこを分別して行く
どれが大切な情報なのか見分けることは
なかなか難しい
初心者はどれが大切なのか当然分からない
よく勉強すると
どれが孫引きでどれがオリジナルで
どれが嘘でとだいたい見当がつくが
だいたい見当がつくまではかなり勉強しないといけないので
勉強のセンスがない人は
見当違いのサイトを見続けて人生を無駄にする
ーー
いやいや、無駄というのは
間違いだ
どの人生も無駄には違いない
大差はないが
微差で
一層つまらない人生ということになるだろう
これはいい加減な情報なのだと自覚して
対象化して研究するのなら意味がある
月に兎はいないと知っていて
月に兎がいると書いている人の
書きっぷりを鑑賞することは
興味深い
しかし本気で月に兎と信じている人が
月に兎の記事を情報として読んでいるのなら
そこから先は困難だ
それは脳のへんてこな産物としてのサンプルなのだ
そのように読まないとつじつまが合わない
ーー
しかし
現在の日本は老人を相手にヒアルロン酸を売る社会なのだ
ますます賢者は口を閉ざす
ーー
情報というものは
内容が忘れられて
言葉だけが頭に残るという
メカニズムもある
だからこそ
CMでは愚かな内容で商品をコマーシャルしている
内容なんかたいてい忘れられて
商品名だけが頭に残る
つまり悪名高くなったとしても
長い時間で見れば
有名になったという事実だけが残るのである
そう考えたが
正しいかどうかは分からない
少なくとも
ある種のタレントが売り出すときは
最初に耐え難くグロテスクで印象に残り
時間がたつとまともらしく装うものだ