アクティブリスニング

そのときに「社会のルールを守れるようにしないとだめ」とか「ちゃんと受容して、いいところを伸ばさないと」などいわれても余分な体力はないものです。そのときに必要なのは、「おかあさんにだけ、任せたりしないから。なにがあってもちゃんと支えられる」とうそでも言ってくれる他人の存在でした。そんな気持ちをただ聞いてくれた人も、何の助言もせずに、「大変だけど頑張って」ともいわずにただ話を聞いてくれた人は、今でも忘れられません。あれが、アクティブリスニングという問診で最も重要な聞き手の手法だと後で知りました。聞いてもらうこと自体に癒しの効果があります。共感してくれるだけの方が、自分自身の力を確かめられます。残念ながら、どうしても保護者に対しては指導的になってしまう人の方が、とくに医療関係者や教育者には多いような気がします。自戒も含めてですが。

より引用