「うつは治る」支え手激励 寿美花代さん、高島忠夫さん看病の日々語る
12年前にうつ病を発症した夫の高島忠夫さん(79)を看病してきた女優の寿美花代さん(78)が22日、仙台市青葉区の電力ホールで看病体験について講演し、重病の患者を支える人にエールを送った。
講演は、県内でも2003年から毎年600件を超える自殺を「社会問題」ととらえ、地域での対策を考える県主催のシンポジウムの一環。約600人が耳を傾けた。
テレビの人気司会者だった高島さんがうつ病を発症したのは98年。1年後に復帰したが、ほどなく症状が悪化し、俳優の2人の息子らと介護を続けてきた。寿美さんは、ひとりになったときに太陽に手をかざしながら「忠夫さんを治して」とつぶやいたことや、看病疲れから体調を崩し「忠夫のバカ」と叫んだことなどを披露した。
粘り強い看病が実り、高島さんは03年にテレビに復帰。その経験を踏まえ、患者を支える人たちに「うつは治る」と呼びかけ「思いを吐き出すことは大事。『今の心』と書いて、『念ずる』というのですから」とアドバイスした。
98年以降、日本の自殺者は3万人を超える。県内では08年は649人となり人口10万人あたり27・8人と、全国平均の24人を上回った。三浦秀一副知事は「大切な人を守るために果たせる役割がある。そのきっかけとしてほしい」と話した。
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「うつは治る」という言い方そのものが浅薄で
なんとも困ったものです
治る部分もあるし治らない部分もあるし
治らないでいるうちに失うものもあるし
簡単ではないでしょう
外部原因に近ければ治りますし
内部原因に近ければ治るというより
勢いが治まるという言い方がいいわけです