韓国の小説

韓国のある小説。第二次大戦が終わり、日本支配から開放される。
そのあと、日本支配層と結託していた人々が支配層となるのか、
反日勢力が支配層となるのかの戦いがあった。
その中で、朝鮮共産党が結成され、、弾圧を受けるという物語である。

その場合、最初の志はこうである。
民衆のために、よい社会を作り、みんなを幸福にしたい。
しかしながら現実は、権力側からの弾圧に加え、
民衆の無理解が存在し、絶望させられる。

自分はこの程度の民衆のために人生を棒に振ったのかと嘆く。
深い嘆きである。

同胞への愛は深いが、
報われない。

なぜなのだろう。
心が枯れてしまっている人間のほうが、
この社会への適応はよいのだろう。

夢も理想も、
絶望を招き寄せるだけだ。

最終的な価値のよりどころである民衆は、
かくのごとくである。
また、仮想する未来の民衆も、たいして期待はできないのだ。

たいして期待はできないが、
全く期待できないわけでもない。
また、そのような期待ができないとして、
では、そのような試みを停止するのかと言えば、
そんな生き方はできないだろう。

どうしても、止むを得ず、
民衆に命を捧げる生き方しかできないのだ。
不思議なものだ。