動物一般は性欲も限定された時期に発現し
発情期と言われる
そのほうが育児に都合がいいし
配偶者選択もしやすい
オス同士の優劣の決着も一応その時期だけついていればいいわけだ
人間の場合には
発情期に限らず性欲によってつき動かされている部分があって
それが余剰となり
文化の発生につながる
そんなものを作らないで居眠りでもしている流儀もあるが
人間の場合は過剰な性欲を昇華させてあるいは形を変えることによって
過剰な何かを作り出して行く
なぜこんなにも無駄なことにこんなにもがんばれるのかといえば
性欲回路が無駄に働き続けているからだ
最近よく聞くのは、男女とも、情報も溢れているし、若い頃に性的活動はし尽くしていて
とくに興味もなくなり
その頃に結婚したりするので
性的な興味がわかず困っているらしい
たしかに、渋谷の街にはまだ欲望があるように思うが
新橋から銀座にかけての一帯は
渋谷の欲望が欠如していると思う
動物の性欲は限定されたものでエネルギーを効率良く使う、ムダの無いものだ
人間の性欲は無駄がありすぎて困る
そしてそれが文化そのものだ
文化とは無駄そのものだとも思う
しなくていいことをむやみにして回って
それをいいとか羨ましいとか言い囃して
騒いで回っている
自家発電装置である
マスターベーションを無駄というか文化というかは見方の違いだが
無駄と言っても間違いではないと思う
人間とはなんという途方もなく無駄なものなのだろうかと思う