間合い

実際の人間の会話や
リアルタイムの心の動きを
文章で描写するとして
消えてしまうものは
間合いだ

話に納得するとして
「はい」と言ったとする。
どんなタイミングでどんな声のトーンで言ったかを
伝えないと、
どれだけ相手が納得しているか分からない。

雑な対人交流しかない人、
メールしかしない人、
相手の心のルールに不慣れな人、
つまり比喩的に言ってある種「デジタル」な人は、
間合いが分からなくて、
本当の心が分からない。

テレビで演じている人も、
微妙な間合いが取れなくて、
表現になっていない人がある。

落語などは特に間合いが大切なのだし、
最近の芸人さんで間合いが絶妙にうまい人もいる。

ネット的交流で抜け落ちる大切なもののひとつは
このあたりである。

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しかしまた、
携帯メールでも、
この間合いを絶妙に表現する人はいるもので、
やはり心は手段を超えるのだと思う。