反小沢で政局を解釈する

菅直人が消費税のことを口にしてわざわざ民主党敗北に導いたのはなぜか

について
「小沢・反霞が関・反米」と「反小沢・霞が関・米国」勢力の対立から考えているようだ
そもそも選挙に弱く野党体質から脱却できなかった民主党に
選挙に勝てる体質を持ち込んだのが小沢で
しかし小沢は反官僚・反米だから官僚・米国・マスコミの巻き返しにあう
マスコミは一致して小沢と鳩山の金の問題と沖縄基地問題ででたらめな報道を繰り返し
小沢・鳩山ラインを立ち往生させた
菅直人が反小沢のシンボルとして据えられたが
その時点では選挙シフトは完成しており
菅直人が集票マシンとなって選挙で勝利すれば
小沢チルドレンを増やすことになり不都合だった
小沢の力を削ぐために
菅直人は負けるに決まっている消費税増税を言い出して
実際に負けて小沢勢力の拡張を阻止した
菅直人の意図は
消費税増税でもなく借金完済でもなく経済立て直しでもなく年金立て直しでもなく
ただ小沢勢力削減だった
消費税増税を公約と一時は言い、選挙後になって議論の活性化だと言うのは
政治家として誠実さがないが
誠実さの次元の問題ではなくてやはり常識を逸脱している
選挙には勝つためのことを言うのであって消費税は言わないでよかったのだし
勝ってから消費税のことを言い出して決めてしまえば何も問題はなかっただろう
そのせいで次の選挙で自民党に負けたとしても国民のために大切な仕事をしたと言うことができる
大事に違いないが選挙に負けることを選挙直前になって党内議論もなく言い出して
選挙が終わったらあっさり引っ込めてしまうのは
政策として大切だと考えていないことになる
何のためかといえば
小沢勢力の削減のためだった
ここでも民主主義の1/4原理は生きていて
全体の過半数を民主が占めればよく
その民主を支配するためには民主の過半数でよく
結局全体の1/4が全体を支配するのだ
この1/4をめぐる攻防だったと言うことができるだろう
今回の選挙に負けたのは菅直人のせいではなく
実質選挙態勢を組み立てた小沢のせいだと言うためだ
全くわけの分からない選挙であったし
わけのわからない首相発言であった