お盆なのかお彼岸だかよく区別できないのだけれど
暑い時期だから多分お盆だと思うんだが
地獄の釜の蓋が開いて閉じるんだそうだ
それで暑熱がひどいのだ
地獄の釜でゆでられている人も一時的にこの世への通路を見いだすとか
そんなことなんだろう
いつまでも敗者復活の機会を設けるのは
坊さんの商売の都合もある
地獄の話はどちらにしても裏付けのない話だが
霊魂があの世からこの世に一度戻ってきて
その通路は、というか、停車場みたいなものがお墓で
迎え火、送り火があり、精霊流しがあり、ということらしい
釜蓋朔日(かまぶたついたち)は地獄の釜の蓋が開く日。
この日を境に墓参などして、ご先祖様等をお迎えする。
収穫の秋とはすこしずれている様子だ
先祖への感謝は収穫の感謝と同時になるのが一番いいように思うのだけれど
収穫は収穫で現世的に祝いたいのだろうか
真夏の一番暑い時期に地獄と通路が開くというイメージは分かりやすいと思う
極楽ではなくて地獄というあたりが
宗教の面白いところだと思う
先祖はみんな極楽にいて
秋の収穫祭のあたりにたくさんの収穫をお土産にしてあの世から来てくれる
というイメージでもいいと思うのだけれど
すこしネガティブなイメージをかぶらせた方が仕組みとしては有利なのだろう
地獄の釜の蓋が開くのも仏様のお慈悲なのだろうかね
おおむね辛くて、ときどきだけいい事がある、そのような呼吸らしい
悲しい別れの事はお盆に集中して思い出して悲しみ
秋の収穫はそれとは別にお祝いするのだろう
悲しみのチャンネルと喜びのチャンネルを分離するのはうまいやり方なのかもしれない