平和憲法と「ペンは剣よりも強し」の間

平和憲法はいいに決まっているのだが

やはり「現実的なもの」にすべきだという改憲勢力も強い
どのように変更すべきかについてのいろいろの議論もあるし
それぞれに背景はあるわけで難しい
子供の様子を見ていると
「話し合い決着」は難しいようだ
マンガでも変身ものでも正義を守るために暴力的に解決している
現実の世界では暴力は色々と難点があるので
お金で決着ということが多いのだろう
子供にそんな教育はできないが
子供の話では何が正義かについてはまあまあ疑問なく決定できるから
比較的安定した世界観になる
たとえば韓国との間で竹島問題をどうするかと考えて
徹底的に話しあえば
論理があるいは感情がかみ合って解決すると考える人は何人いるだろうか
多分だめだから話し合いそのものを先延ばしにする
これが仲良くやっていく現実的な方法なのだろう
ペンは剣よりも強しという話も
剣の向きをどこにするかをペンが決めるというだけの話で
剣とペンが勝負しているわわけではない
法律などというものも警察権力と軍隊の後ろ盾があるから機能しているだけだ
社会によっては「あの世でのさぱき」などを暴力装置の代替物として仮定している
ここまで並べてきただけで
脳の進化のプロセスの最先端部分から最古部分まで
関係していることが分かる
やはり古いものが強い
しかし古いものを新しいものが上位からコントロールしている
暴力と言論はそのような関係である
ライダーキックに当たる核兵器
ショッカーに当たる兵士たち
一大産業にふくれあがっている兵器産業
シナリオを書く人もいてプレイヤーもいて
何年かに一度収穫祭を祝う
剣を使わないためのペンならば大変によいのだが
剣を下部構造として前提しているペンなのだから
ペンは剣よりも強しなどと
言えるはずもない
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とはいえ利害の対立があるとき
たいていは金銭で解決できるというのもまた真実である
人間というものの現実