若い頃の苦労の大半はしなくてもいいものだった

人生を長く生きてみて

若い頃の苦労の大半はしなくてもいいものだったと
今ならばわかる
その時間を他のことに使っていた方が
いい人生になったはずだと今ならば分かる
そしてそのことが若い頃には分からなかったのは
自分がアホだからではなくて
原理的に仕方がなかったことだとも思う
結局生きてみなくては分かりようがない

ギッシングの『ヘンリー・ライクロフトの私記』に 

似たようなことが書かれていたと記憶している 
そのことを知ったのも人生の後半で 
もう取り返しが付かない頃だった
自分としてはそのようなアドバイスをしてくれる先輩とか父とか伯父が欲しかったと今は思う