「AはBです」と書かれた理由を考えるのが「読む」ということなのだ

ネット情報をどう読むかというのは大事な問題である

新聞記事を読む場合と同じようなものだが一層の注意が必要である
新聞記事は一応日付がはっきりしているし
新聞記者の意図というものがある
「AはBです」と書いた理由はCだろうと比較的推定しやすい
それは新聞というものが比較的安定した器だからだ
ネット情報になると書いた人がどんな人なのかわからないので
「AはBです」と書いた理由はよく分からない場合が多い。
いつ書いたものかもはっきりしないこともある。
もちろん素朴に「AはBです」と書いてあるから「AはBです」と考えるのは
あまりに素朴で問題外である
そんな人が騙されても誰も同情もしない
ネットを読むからにはその程度は知っておく必要がある
「AはBです」と書かれた理由を考えるのが「読む」ということなのだ
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精神療法も同じ
「夫が嘘つきなんです」という場合
それを慰めるのが精神療法ではないのだ
そのように語る理由を多面的に考察し洞察に至るようコーチするのが精神療法だ
そのように語る理由があるのだ