美人割合一定の法則

美人というものは地域や時代によって定義というか特徴が違います。
でも、美人の割合というものは一定なのではないかと予測しますが、
どうでしょうか?

男性に好まれる顔の要素は、いろいろありますが、
今思いつく大きな要素としては、

1. 性的興奮時に類似の特徴が出ているもの
例えば、甲状腺機能亢進症では、興奮状態になっていて、
目が大きくて濡れている、
息が荒くなっている、
汗ばんでいる、などの特徴が出ます。
また例えば、これから遊園地のジェットコースターに乗るなんていう場合も、
興奮しますので、その時の表情は、性的興奮と重なるわけで、
そういった表情を普段から見せる人は、美人だと受け取られやすい。
また例えば、ベラドンナアルカロイドといって、
むかし西洋で、貴婦人が自分を美人に見せるために使った薬、
これは瞳孔を散大させる作用があって、それを見た男性は性的興奮と見間違い、
美しいと認知するらしい。
だいたいこんなところから、瞳ぱっちり、唇濡れる、なんていうのが出てくる。
だから、メイクの時にはまず目がポイントで、大きくて、濡れているように見せたい。そして最近はカラーコンタクトなんかを使って「偽装」することもある。
唇を塗ることは最も素朴なメイクであり、性的興奮時の赤、濡れ、これをアピールする。

2.子供に似た顔。
これは人間の一大特徴で、子供に似ている顔の方が好まれる。日本人は特にそうだと思う。
白人の場合には、子供は妖精みたいといえるほどかわいらしい場合が多くて、
大人になると似てもにつかないものに変化する。
日本人の場合には、女性ホルモンが足りないせいか、白人ほどではないのだが、
それでも、子供と大人の差はかなりある。
人によっては子供の特徴を多く残している人があり、
これは「かわいい」と認知される。
まず、体毛が薄いこと。せっせと脱毛処理していますね。
女性の場合に髭が残っていたりしたら興ざめなものですが、
これも、子供の性質が好まれるということです。
だって、大人の女性であれば、うっすらとでも髭が生えるのは当然です。
顔の面積に比較して、目、鼻、口がやや大きめで、しかし尖っていないこと。
子供に似ていれば、それがかわいい。
肌は白いほうがよくて、シミはない方がいい、しわもない方がいい、みんな子供の特徴ですね。
赤ちゃんは体毛が少なく、髪の毛くらいしか生えていませんから、大人の女性もそれに合わせて、体毛を調整します。

1も2も、分布を調べてみれば、いわゆる標準分布をするもので、
釣り鐘型になるわけでしょう。
だとすれば、どのあたりから美人に分類されるか、そう考えると、
栄養状態や日照、文化圧力によって釣り鐘の左右の移動はあるものの、
美人の割合としては一定なのかもしれません。

旅行者として北欧などに行くと、まず男性は、現地の女性が美しいことに驚きます。
それは日本人を母集団としてみているから、どの人もこの人も北欧女性は美人に見えてしまう。
北欧男性にしてみれば、やはりその中での美人というものは、やはり一定の割合に落ち着くものでしょう。

美人割合を決定するものは、つまりは男性ホルモンの程度ではないでしょうか。
男性ホルモンが沢山出ていれば、多分、ただの白い紙にでも興奮するでしょう。
男性ホルモンが少なければ、かなりの魅力的な女性が目の前にいても、
つまらないお説教をするくらいで終わりでしょう。

最近の日本アニメに登場する魅力的な女性とは、どんなものでしょうか?
1.童顔である。
2.胸は大きい。
3.腰は大きすぎない。
というような傾向です。
1と3は子供の特徴。2は性的興奮時の特徴となります。

例えば、学年で女子が100人いるとします。
その中で、美人は何人いるでしょう?
その割合は、秋田美人の地域でも、ロシア美人の地域でも、
だいたい似たようにものになるのではないでしょうか。

それは遺伝子をセレクトする目的には合っているのです。
絶対評価をしていて、子孫が残せるわけではありませんから。

ところが最近はマスコミの発達があり、
画面や写真を通して、美人比べをしてしまうようになります。
男性の仕組みとして、美人は一定割合しかいないわけですから、
目に入るすべての女性を比較検討してその一定部分のみが
美人と認定されます。
しかも、マスコミで飛び交う美人候補は、美容整形と関係していることも多いらしく、
そのあたりでもよりいっそう現実の、自然女性は、不利な立場に立つでしょう。

男性の身近にいる自然女性は、
美人とか魅力的とかではなくて、
単にセックス可能な女性ということになってしまいます。
さらに困ったことに、若い頃はそれでもセックス可能なのですが、じきにセックスも不可能になってしまいます。
マスコミを通して流れてくる「美人」は「魅力」も日々更新されているのに、
パートナーは更新されないからです。

というわけで、男女は、魅力でお互いをつなぎ止めているわけではないのです。
建前は「愛」です。
しかし実際は、子供であり、ローンです。
60歳くらいをめどに、子供とローンから解放されて、
男女は結合の理由を失います。
そのようにして終わりが訪れるわけです。

童顔であって、首から下は、性ホルモンがたっぷり注がれた成熟した肉体になるには、どうすればいいのでしょうか。
多分、小学四年生くらいの女の子が、顔はその時のままで、女性ホルモンの増大の影響は受けず、肉体は女性ホルモンの導きに従う。
つまり、顔の骨組みなどは女性ホルモンの影響を受けないような仕組みがあれば、
かなり美人形成がしやすくなるだろう。そういうことになるでしょう。
そしてそれが実際にあるから、童顔でかつ豊満肉体の女性は存在しているわけです。
その秘密が解ければなあと思いますが。
美人の家系があるのですから、美人の遺伝子があるはずですし、
美人の酵素やタンパク質があるはずなのです。