詩人

詩人はカッコよくなければならない

でも普通のカッコよさならデパートを一周りすれば出来上がる
ポールスチュアートとかでもいい
詩人の求めるカッコよさはそういうものではない
見る人の想像力とのブレンドである
いまはこんなによれよれだけれど、もしきちんとしたらどんなにか素晴らしいだろう、
そのように想像させる「弾み」をいくつか仕掛けている
そしてそれをいつも意識して活用している
それが詩人のカッコよさなのである
詩人であることに資本もいらないし才能も要らない
カッコつけることさえ必要ない
ただカッコつけたら多分すごくかっこいいだろうなと思わせる
その一点で詩人というものが成立する
詩は書かなくていい、ただ心理学者であることが必要だ