母への憧れ

息子は母親に惚れ込むように設計されているので

母親を世界一の美人と思う時期がある
母親はその時点でほんとうに人に愛されることの幸せを知る
そのあと性的に成熟すると
タブーを知り外側に向かう
エディプスコンプレックスだ
その場合、実は母親は実の母ではないとなったら
もうとってもエネルギーが出るわけで
源氏物語が世界の古典である理由はその点を明瞭に描いた点にある
しかもしつこいことに父子二代に渡って息子が義理の母と関係して出産に至る
果たして女性を求めるエネルギーなのか母を求めるエネルギーなのか
分からないところがあり興味深い
ーー
そんなわけで義母と息子というものは危険なのだが
逆に父、息子、嫁の関係もある
しっかりしたお父さんが息子の嫁と関係してしまう
これも危険で
息子と義母の場合は元気だけがとりえだが
義父と嫁の場合は技術がある
古典漢文などを読んでいるものだから
奥が深い
しかも退職して暇である
嫁としても別にY遺伝子としては似たようなものだろうからいいらしい
どっちの子だか分からない
ダブルヘッダーということも多い
暗闇だと分からないこともあるわけだしということにしたり
ーー
「まあ、お義父さん、にんにくいっぱいの博多もつ鍋をそんなに食べて大丈夫ですか、
糖尿と高血圧と高コレステロール血症と痛風と軽い認知症と腎機能低下と
反復性尿道炎と難治性淋病とアスペルガー障碍と切れ痔ちと膝関節円盤損傷にさわりますよ」
と言いつつ
こんなもの食べてるんだから、しつこいわけだと納得している
二人にすれば交渉の一部である
心理的には別だが物理的には
義父が食べているのではなく嫁が食べさせているのである
嫁は義父にはビフィズス菌を飲ませてカスピ海ヨーグルト200グラムを食べさせている
自分も飲んで食べている
今年も甲子園をテレビで一緒に見たのである
暑くて熱い夏でした