コレステロールのコントロールはどのあたりが適性なのかとの議論
昔から色々と論争があるらしい
話を大幅に簡単にして言うと、そもそもコレステロールの話が大幅に簡単にしてある話なのだが
たとえば体重の話に似ている
適正体重を論じているようなもので
体重は血圧とも相関はあるし、糖尿病とか腎臓病も関係はあるし、
肝臓も関係あるしで、どう考えても
重すぎるのも軽すぎるのもよくないわけで
その真ん中あたりに長生きしそうなゾーンがある
Jカーブというが、コレステロール値と寿命をグラフにすると、
真ん中あたりでなんとなく具合がいい
統計値としてどの幅で取り出して比較するかについては議論がある
Jの左側の左側の一センチと右側の一センチを比較するとして
どのあたりをとるかは難しいのだそうだ
それで結論も違う
しかしそのメカニズムについては詳細不明であるし
コレステロール値そのものについて
測定の問題とかもあるし、例の内訳の問題もあるし
長生きとは何のことなのかという問題もあるし
死亡年齢が大切なのか有病率が大切なのかなども問題がある
疑問を上げていく中で解決がつかないまま議論は循環して
数年おきに再燃する
ーー
測りたいものではなくて
とりあえず測りやすいものを測って統計をとったというところがある
ーー
薬の副作用はあるが
それも注意深く使用すればいいのであって
注意深く対処すれば
食事や酒を節制して長生きする傾向であることは
明白だろう
ーー
コレステロールも血圧も血糖値も喫煙もアルコールも
すべてコントロールが悪いにもかかわらず長生きする人が
多分本当に楽しい人生なんだと思うとか
楽しい人生とかいい人生とか言い出すと結論が出ない
ーー
交尾して死んでしまうカマキリが愚かなのかどうかよく分からない
(オスだから食べられるのではなくて、
メスのほうが体が大きい場合が多くて結果として食べられるケースがあるとのことだ)
「交尾時の共食いも雌が自分より小さくて動くものに飛びつくという習性に従っているにすぎないと見られる」と書いてある
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個人的には長生きしてよかったと思っている
こんなにいい時代はない
ーー
適正値の歴史
「T-cho≦250」→ 「T-cho≦220」→ 「LDL-cho<139」→ 「LDL-cho<129」→「LDLcho<119」