エレベターのボタン

後輩は42階に住んでいる

その日、夜遅く帰り、郵便受けに女からの郵便を見つけた
エレベーターホールで上に行くボタンを押して待っている間に
開けて読んだ
いやなことがかいてあり、手が滑ってうっかり40階を押してしまった
しまったと思い42階を押し直した
そしてまた手紙に帰り呆然としている
エレベーターが止まって開いたのでいつものように降りて
自分の部屋に行く
扉を見ると10センチくらい空いていて、内側からロックされている。
変だな、留守中に何か不具合でもあって、管理室で部屋に入ったのかな、
でも、なんだろうな、とりあえずロックを外さないと、と思いガチャガチャやっていたら
「なんだ、誰だ!」と老人男性の声で怒鳴られた、
あ、いけない、エレベーターで階を押し間違えたんだと気が付き、
すみません、間違えましたといい、玄関を離れると
「どこの人!」と今度は女の怒鳴り声
上の階の者ですと返事をしながら早々に立ち去る
あー、びっくりした。
てっきり、何かトラブルがあって、配管とか電気とかいじって、それで開けておいたのかと思った。
まるっきり同じ景色だし、表札なんか誰も出していないから気がつかないはずだ
そもそも40階を間違って押したことをすっかり忘れていた
というわけで
失恋もして怒鳴られて
ダブルで衝撃