薩摩芋を電子レンジで1分半加熱し、そのあと電子レンジの解凍モードで15分程度加熱する。
石焼き芋が甘くて美味しいのは、石焼き芋にたくさんの糖分が含まれているからです。この糖分は、サツマイモの中の酵素が、サツマイモの中のデンプンを分解することでできます。
しかしながら、この酵素は、温度が低すぎても高すぎても作用しません。50~60℃の温度帯の時に、この酵素が活発に働くらしいです。
このため、沸騰したお湯にサツマイモを入れると、サツマイモが一気に100℃付近の温度帯になり、ほとんど酵素が働かないまま、ゆであがってしまいます。このため、沸騰したお湯にサツマイモを入れると、甘みがなく、不味くなります。
そこで、ためしてガッテンでは、土鍋を使って甘いサツマイモを作る方法が紹介されていました。土鍋に水をいれ、その水の中にサツマイモを入れて、水から煮ていくことで、酵素の働く温度帯をゆっくり通過し、甘みを作り出すのです。
しかしながら、このやり方だと、かなり時間がかかりますし、普段使わない土鍋をひっぱり出してくるのがめんどくさいです。しかも、茹で終わった後、土鍋を洗うのがめんどくさい。
また、サツマイモのうまみ成分がお湯に溶け出してしまうような気がするので、イマイチ。
このため、ためしに電子レンジでサツマイモを加熱してみたのですが、電子レンジだと、やはり急速に100℃付近まで温度が上がってしまうため、酵素が働く時間がなく、甘みがなくて不味いサツマイモができてしまいます。
そこで、電子レンジで酵素の働く温度帯をゆっくり通過させるために、まず、冷たいサツマイモを、酵素の働く温度帯まで普通にレンジで加熱した後、解凍モードで、その温度帯を長い時間維持するようにしてみました。
その結果、石焼き芋屋さんほどではないですが、それなりに甘くて美味しいサツマイモを、電子レンジで作れるようになりました。