何もすることがないので新聞を読んでいる
朝日では池上彰さんの経済解説、なぜ円が高くなるのか、
それはサブプライムローン問題でドル安、それではユーロと思ったらギリシャ問題でユーロ安、
それなら円という流れ。
金利は低いもののデフレなので実質金利はまずまずだと考えるのだという。
金利はマイナスに出来ないからデフレの分は儲かるはず。
そんな話を一般の人に分かりやすく書いている。この分かりやすさは手品のようだ。
もちろん、専門家からいえば、単純化し過ぎで不十分なものではあるだろうが。
それでも一旦頭に収まる。
専門家でない人というものは一旦のその場で分かったような気分になればそれで充分なのだと思う。
専門家はそれだけではすまなくて、事実によって検証される。
経済事象は複雑なのだから簡単には行かないので、また説明は難しくなるはず。
しかしそれは専門家の話で、とりあえず「分かりたい」という欲求には実に良く答えてくれるのが池上さんだ。
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例えていえばうな重とは何かを伝えたいとして
様々に手法があると思う
あるとき普通の写真、あるとき断面図、必要に応じては作成の過程を示す。
そのとき、事実をいったん割り切ることが必要。
いろいろなうな重があるし、食べた印象も一通りではないとしても、一般向けだと思って割り切る。
その割り切り方と、さばき方が、すばらしい。
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それにしても、新聞広告欄のますますもって低劣なこと。
記者はそのような広告の隣に自分の記事が掲載されるのだからがっかりしているだろう。