アジア諸国が台頭する現在、生産、物づくりに専念する経営では、もはや日本を担えなくなっている。知的財産を競争力にすること、そのためには、正しい価値の評価とインセンティブの仕組みをつくることが前提条件になるだろう。正しい価値評価と適切なインセンティブがない世界に優秀な人材は向わない。
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そうだと思うんだけど。
でも、割り切れない。
わたしは、知的財産なんか気前よくただで解放してもいいだろうと思う明治の考えだから。
アメリカ方式の知的財産保護が必要でそれがインセンティブになると考えるのも当然だと
分かるけれど、それはアメリカ流というもので、
長い人類の歴史を見れば局所的で短期間の考えだと思う。
何か考えついたら共有していたわけだし
金融業に至っては
一回100万円の取引と1億円の取引で100倍の仕事量の差があるわけではないのだし。
いい考えとかいいメロディとか考えついたとして
それで他の考えとかメロディとかよりも多く儲かると考えるのもどうかと思う
そこで汗をどのくらいかいたかという話になり
もちろんそんなことはできないし
結局マーケットが決めるだろうとの考えになり
そうすると弱肉強食になりで
問題は山積
たとえば定家の名月記などは家に伝える有職故実の記録だったわけで
現実にそれは一族を養う情報であった
でも、それを、切り売りして、お金に換えようとはしなかったわけだし
一度教えたら誰でも知ってしまうわけだし
売らない、教えないというほかなかったのではないか