ある先輩の静かな生活

ある先輩の生活は静かである

後楽園の近くのマンションに一人で住んでいる
東京ドームシティにあるラクーアとかスーパーとか一回りする
秋葉原にもよく出かける
規則正しい生活で12時に起きて4時に寝る
新聞を読む、日経、朝日、読売、東京を購読している
ネットで地域情報を見て美術展とかデパートの物産展にも出かける
人と話すことはあまりない
メールは発信よりも受信する方が多い
ネットスーパーで生協と野菜直売を利用している
ほぼ一日家にいるので便利だという
収入はなく年金だけでやりくりしている
古典を愛しているが
人間の未来に絶望している
自分の健康を時限爆弾だと言い
もしものときどうするかについてはそのうち考える
馬車馬のように働いてきたのだから一休みするのだといって2年になる
全く無意味なことに情熱を燃やしたいとのことで
工芸作家を尊敬している
パスタをゆでてチーズをおろしにかけて振りかけて食べている
どのトマトがおいしいか確認する毎日
大江戸線に乗ってどこかで降りて散策するのがすき
それも無意味な情熱