現在、世界的に売春は合法化の流れがあるとされる
(2009年7月7日読売新聞)。
アジアでは、タイで完全に合法化され、台湾でも合法化が検討されている
(同日読売新聞)。
欧米では、売春自体は合法である国がほとんどである。
ただ、斡旋を違法としている国も多い。
しかし、2000年にオランダが斡旋を含む売春行為を完全に合法化したのを
皮切りに、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなども斡旋合法化に
踏み切っている。
オーストラリアの事情
オーストラリアにおける売春の合法性オーストラリアでは売買春そのものは
合法である。組織・施設・勧誘行為の規制は州により異なる。
売春が合法化されている州では、一部上場している売春宿もある。
その合法化を推進したのがキャンベラの女性市長である。
売春を違法にしたところで、
貧しい人達がいる限り売春は無くならないし、
「モラルを押し付けておきながら、福祉を充実させずに貧しい生活を
甘受せよというのは金持ちの身勝手である」との反発もあり、合法化した。
オランダの事情
2000年に16歳以上の売春が完全に合法化され、一般の企業と同様の活動が
可能となった。
ベルギーの事情
従来から売春自体は合法だったが、斡旋行為等は違法とされていた。
しかし、ドイツ、オランダの合法化に伴いベルギーにおいても斡旋行為、
売春宿の経営等が合法化された。
スイスの事情
スイスでは売買春は合法とされている。
自治体に登録することで、営業することが可能となる。
EUの自由化により、外国人売春婦が増えているとされる
売春合意年齢は16歳であることから、
現在18歳未満であっても売春が可能である。
ただ、18歳未満がブランド品を買うために体を売る
「ブランドセックス」が問題視されており、売春合意年齢を18歳に
引き上げるべきであるとの議論がなされている。
なお、イタリアやフランスの売春合意年齢は18歳、
ドイツは21歳であり、スイスは特に若いことが指摘されている。