生きていればそれでいい

生きていればそれでいいという話は

確かにべらぼうであるが
しかし昔の話、大学病院の外科のベッドでは
多分確実に来年の今日にはお亡くなりになっていて
次の桜はもう見られない患者さんたちが
色々とお話をしてくれた
まだしばらく生きられる
その最終時刻は不明である
それだけで随分ありがたい事なのだと思った
私の場合は来年の桜を待っても良いのだ
それは大変幸せなことだと思った