出世を諦めたサラリーマン

出世を諦めたサラリーマンくらい強いものはないといわれてきた。
実際に出世は諦めざるを得ず、
会社の仕組みも熟知してみると、
なるほど居心地は悪くない。
ただ生きていればよいのなら、
これでもいいなと思える。

しかしなんと低い志だろう。
自分で自分に失望する。
しかしまた生活もあり、
そんなに若さに忠実でもいられない。

それが年老いたということなのだろうか。
失望さえ鈍っているのだ。