日本上流階級の危機

日本上流階級といっても

米欧と比較すれば見劣りするとかの論はひとまず置く
国内での比較的優位な階級の実情である
しばしば引用される統計では
東京大学の学生の親の年収が
早稲田や慶応はじめ市立有名大学の親の年収を上回っている
このことを理由に階級社会とか格差固定とか言われることがある
これは名目年収であったり税金の納入額からの収入推定であったりして
実際の経済力とは一致しないことがまず一つ留意点である
あからさまに税金で補足されているようでは
まず大物とは言えない
しかしそれは細かなことで、
税金を補足されるレベルのものであっても
比較的高収入であることには変わりはない
とすると
一斉試験で才能を見つけ出して訓練する方式を繰り返して見つかる秀才は
すでに掘り尽くされたということになる
才能の新しい人脈はないということだ
繰り返しても親の世代を反復するだけだとしたら
たいして新しいDNAは出現しないことになる
保守階層の構造は
下級階層の中から才能を補給して自分たちの階層に取り込こむことによって成立する。
二代目三代目で本当の保守になる
そうでなければ親と同じ程度の頭の人間が親と同じ程度の仕事をするわけで
たいして進展は見込めない
東京大学の学生の親の年収が最高ということは
この日本では飛び抜けた才能がもう生まれていないのではないかとの推定に結びつく
過去においてははそうではなかった
田舎のひどい教育にもかかわらず天才的な能力を発揮する人間がいくらも輝いていた
なぜいなくなったのか
統計的なばらつきが少なくなったのか
全体が低位にシフトしたのか
ばらつきについては検定できるので
結果から言うとばらつきが少なくなったことはない
全体が低位にシフトしたのである
それをゆとり教育のせいにするが
たぶんゆとり教育さえも結果であって
ゆとり教育しかできなくなった原因Xがある
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同時期に日本に起こっていたことは原因不明の発達障害である
これは発見当時は上流階級の子弟によく見られたもので不思議がられた
その後、下層階級にも拡大した
拡大したとは言いながら
昔のMRの言いかえとしてADHD,ADD,LD,PDDなどが言われた面もあるので
その点は差し引きで考えなければならない
そこには原因Xは関係していない
結論から言えば
日本の知性は
1990年ころから発育の途中で頓挫する例が多発しており
ある原因Xがなければ普通の発育をするものは発達障害のひとつの形をとり
ある原因Xがなければ天才であったものは東京大学に入学する程度の才能にとどまることになった
大学入学程度のものは勉強すれば身につく
このことが日本の経済発展の根本的な障害になっており
借金が増え続けるのもその結果である
全員で知性の劣化を強いられたのだから現在の結果は当然である
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同類型はHIVなどでみられる
最初は男性同性愛同士の間で広がり
後には一般に拡大した
しかし郡別をしてみれば
男性同性愛同士に深く濃く蔓延している
日本上層階級に原因Xが蔓延しているので
一方では発達障害の多発、一方では高額所得者子弟の東大入学として結果している
発達障害の多発は説明しやすいとして
高額所得者子弟の東大入学率が高いことはもう少し説明が必要だ
上位層のばらつきがそのままで、全体が下位にシフトしたとすると
一定割合は下層階級の出身者が占めるはずであるが
そうなってはいない
知能は低いほど環境の影響を受けるという法則が有効になる
豊かな環境で得をするとすれば
それはある程度低い知性なのだ
下層階級の天才が絶滅したのはなぜなのか
やはり原因Xのせいなのか
それもやはり謎である
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レトルト、冷凍食品、ファストフード、朝食抜き、
騒がしい音楽のイヤーホン、人の話を聞かない大人、
核家族化、ギャングエイジの過ごし方の変化、
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